酸蝕歯について
皆さんこんにちは。にしい歯科クリニック院長西井です。
梅雨空が恨めしいこのごろとなりましたが、いかがお過ごしでしょうか。
皆さん酸蝕症という言葉は知っていますか?
その名の通り、歯が酸によって溶けてしまう症状のことです。
歯は、カルシウムやリンなどのミネラル成分でできていて、酸に触れると化学反応が起こり分解され溶けてしまうのです。
歯が解ける原因はいくつかあります。
1つ目はむし歯菌が出す酸によって歯が解ける病気で、いわゆるむし歯です。歯の溝や歯と歯の間など、汚れのたまりやすい場所から歯が溶け始めます。
2つ目は酸性の飲食物です。代表的なものはコーラやオレンジジュースなどのソフトドリンク、黒酢やリンゴ酢などのお酢系飲料、スポーツドリンク、栄養ドリンク、柑橘系などの果実、酢の物などです。これらのものを毎日常習的に取り続けると、酸が歯に触れる時間が長くなって酸蝕症になる可能性が高まります。
もう1つは逆流性食道炎や摂食障害など、胃液を介する持続的な嘔吐です。
今回は酸性の飲食物による酸蝕症の予防対策について紹介します。
ポイントは3つです。
①長時間、歯を酸にさらさない
②直接、酸を歯に触れないようにする
③酸に触れた歯が柔らかい間は余計な力を加えない
これらのことを意識していただけたらと思います。
具体的には
だらだら食べたり飲んだりするのを控える。
酸性飲食物をとったあと、水やお茶など中性の飲料を飲む。
ちびちび飲まずに、グッと飲み干すようにする。
ストローを使って飲む。
酸性飲食物を摂った後は、少し時間をおいて毛先の柔らかい歯ブラシで歯磨きをする。
これらのことを意識していただくとよいと思います。
また、唾液には歯の汚れを落とす洗浄作用、お口の中を中性に中和する緩衝作用、唾液に含まれるミネラル成分によるエナメル質の補修作用があります。
食後にシュガーレスのキシリトールガムを噛むことで、唾液の量を増やすことができますのでこれもオススメです。
にしい歯科クリニックは、大阪市中央区の東高麗橋(天満橋駅と北浜駅のちょうど真ん中あたり)にあります。
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