天気が悪いと歯が痛む?飛行機に乗ると歯が痛む?

皆様こんにちは。にしい歯科クリニック院長の西井です。

 お盆休みももうすぐですね。皆様おでかけの予定などは立てられましたか?

今回は気圧の変化と歯の痛みの関係についてお話ししたいと思います。

「雨が降ると歯が痛くなる。」「飛行機に乗ると歯がうずく。」

このような事を経験されたり、周りの方々からお話を聞かれたことはございますか?

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あまり信じられないお話だと思うのですが、実際そのような事が起こることがあります。ではなぜなのでしょうか?

キーワードは気圧です。

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まず、気圧について説明します。気圧とは、気体(空気)による圧力のことです。

空気の重さによる圧力は、上にのっている空気の量によって変わります。例えば山の上などの高所ですと上にのる空気の量が少ないので、気圧は下がります。

では気圧が下がるとどのような変化が起こるのでしょう。

例えば山登りをして、山頂でペットボトルに入った飲み物を飲もうとして中身が吹き出してしまったり、袋菓子がパンパンに膨らんで破裂したといった経験があると思います。

これは、元々平地の気圧で作られたものが気圧の低い所へ持っていかれることで、容器の中から外へ圧がかかっている状態となるためです。

歯でも同じことが起こります。歯の中には神経(歯髄)が入っている歯髄腔という空洞があります。気圧が低い所に行くと、先ほどのペットボトルと同様、歯髄が外部に向かって圧力をかけます。その外に向かう圧力が痛みを引き起こしてしまうことがあるのです。

特にむし歯があると、むし歯の空洞部分がペットボトルと同じ状態になり、気圧の変化でむし歯がうずきだしてしまうことがあります。

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気圧の変化は高地に行ったり、飛行機に乗る時だけに起こるものではありません。天気予報などで耳にされたことがあると思いますが、低気圧が近づくと天気が悪くなり、雨が降ります。つまり雨が降っている時は気圧が低いので、歯が痛むことがあるのです。

ただし、雨が降るから歯が痛む、飛行機に乗るから歯が痛むのではありません。治療が必要な歯があると痛むのです。お出かけ中に歯が痛むとせっかくの楽しい思い出も台無しになりますので、早期の虫歯治療、定期的な検診の受診をおすすめします。

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にしい歯科クリニックは、大阪市中央区東高麗橋天満橋駅と北浜駅のちょうど真ん中あたり)にあります。

平日は21時まで診療しています。

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