レントゲンによる放射線の影響について
こんにちは。にしい歯科クリニック院長の西井遼太郎です。
今回も、レントゲンによる放射線の影響についてお話ししたいと思います。
東日本大震災で福島の原発事故が発生して以来、放射線による被ばくへの関心が高まっています。日々の診療でも患者さんからよく質問をお受けすることがあります。
歯科治療においては、レントゲンの撮影は非常に重要です。レントゲン撮影によって、目に見えない隠れたむし歯を見つけたり、歯の中の神経の形を調べたり、歯を支えているあごの骨の状態を確認したりすることができます。
しかし、レントゲン撮影をする以上、放射線の被ばくがゼロではありませんので、体への影響が全くないわけではありません。実際歯科で用いられるレントゲン撮影で、どれほどの被ばく量があるのかをお伝えしたいと思います。
デンタル撮影(小さい写真):0.005mSv
パノラマ撮影(大きい写真):0.02mSv
歯科用CT撮影:0.2mSv 単位:ミリシーベルト(mSv)
私たちは普通に生活していても放射線を浴びています。
主に大地の放射性物質、空気中の放射性物質、体内の放射性物質、宇宙線から被ばくしていて、その合計値を自然放射線と呼びます。
そして1年間に約2.40ミリシーベルトの自然放射線を浴びていると言われています。
健康に明らかな影響が出る恐れが出る自然放射線の目安は、100ミリシーベルトといわれています。
数値を見ていただければ、歯科用レントゲンのリスクの低さがお分かりいただけると思います。
ただ、リスクが低いといってもできるだけ被ばく量は避けたいものです。
撮影の際には防護用エプロンをつけていただき、撮影部位以外の被ばくを防ぐようにしております。
また、レントゲンの被ばくに対する考え方は患者さん一人一人で異なりますので、撮影の際にはしっかりと説明をさせてもらっていますのでご安心ください。
にしい歯科クリニックは、大阪市中央区の東高麗橋(天満橋駅と北浜駅のちょうど真ん中あたり)にあります。
平日は21時まで診療しています。
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