歯周病と早産による低体重児出産の関係性について

こんにちは。にしい歯科クリニック院長の西井遼太郎です。

急に寒くなってきましたが皆様いかがお過ごしでしょうか。

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今回は、歯周病と早産による低体重児出産の関係性についてお話ししたいと思います。

歯周病と早産は、一見何の関係もないように思いますが、実はそうではありません。

まずは、それぞれの言葉について説明していきます。

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早産とは?

早産とは正期産より前の出産のことであり、正期産とは妊娠37週0日から妊娠41週6日までの出産のことをいいます。日本では妊娠22週0日から妊娠36週6日までの出産を早産と呼びます。

 

低体重児とは?

低体重出児とは「標準より出生時の体重が少ない赤ちゃん」のことで、出生体重2,500g未満の赤ちゃんが当てはまります。

低体重児を出産してしまう原因としては、早産や、子宮内で赤ちゃんがうまく育たないことなどがあげられます。

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早産の原因とは?

早産の原因は、お母さんの健康状態や喫煙習慣、ストレスなどが挙げられます。

子宮や膣での感染症もそのひとつです。

子宮や膣での感染によって炎症が起こると、それに伴って身体が炎症物質を作り出します。この炎症物質の中には、子宮を収縮させて出産を促す物質も含まれていて、早産を引き起こすことがあるのです。

では、なぜ歯周病が早産に関係するのでしょう。

これは、歯周病にかかってしまうと歯ぐきが炎症を起こします。炎症が起きると炎症物質が血液中に入り込み、子宮の収縮を引き起こすためだと考えられています。また、歯周病菌の毒素が血液中に入り込んでしまい、、血液の炎症物質を増やすことで子宮の収縮を引き起こすとも考えられています。

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これらのことから、妊娠する前から定期的に健診やクリーニングを受けて、歯周病があれば治しておくことが大変重要です。

また、妊娠中もお口のお手入れがおろそかになりがちですので、お口のクリーニングを受けることが必要です。赤ちゃんが生まれてくる前にお母さんが正しいオーラルケアを身につけておくことは、お子さんを健やかに育てていくためにも非常に大切です。

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にしい歯科クリニックは、大阪市中央区東高麗橋天満橋駅と北浜駅のちょうど真ん中あたり)にあります。

 

平日は21時まで診療しています。

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