見逃さないでください!自分では気づきにくい、歯周病の初期症状について
皆さんこんにちは。にしい歯科クリニック院長の西井遼太郎です。
12月に入り、街もイルミネーションがきれいで、いよいよクリスマスという感じですね。
皆さんクリスマスはどのように過ごされるのでしょうか。
さて、今回は歯周病のお話をさせていただこうと思います。
歯周病という言葉は耳にされたことはあると思いますが、どのような病気か、その症状について詳しくご存じの方は少ないのではないでしょうか。
歯周病は、歯を支えている骨や歯ぐきが歯周病菌によってやられてしまう病気です。
歯周病が進行してしまうと、最悪の場合歯が自然に抜け落ちてしまうこともある厄介な病気です。
以前のブログ記事でも紹介したのですが、歯周病によって全身の健康被害を引き起こすこともありますので、なるべくなら歯周病になりたくないものです。
そのためには、歯周病の初期症状を知り、早めに対策を立てて予防していくことが大切です。
歯周病は「静かなる病気」と呼ばれています。
なぜかと言いますと、歯周病は自覚症状が現れにくいため、知らず知らずのうちに進行して重症化することがよくあるからです。
残念ながら、日本は欧米諸国と比較して、定期検診や予防歯科での歯科の受診率は高くありません。
いわゆる、「歯が痛い」などのトラブルを自覚してから歯医者を受診する人が多いため、歯周病が重度になるまで放置されているケースが多く見られます。
残念ながら歯周病はある程度進行してしまうと完治は難しく、手遅れになってしまっていることも多いのです。
そのような場合は悪い歯を抜いて、代わりの歯(インプラントや入れ歯)を入れるのですが、機能的にも見た目にも、ご自身の歯に比べると劣ってしまいます。
歯周病は初期の症状をいち早く発見し、治療を受けることで悪化を防ぐことができるので、早期発見、早期治療が一番大切になります。
歯周病の3つの初期症状についてお話しします。
①歯ぐきが赤く腫れる
歯周病の始まりは、まず歯ぐきが赤く腫れるということから始まります。
歯周病の初期は「歯肉炎」と呼ばれます。
歯肉炎の段階ですと、まだ歯ぐきの中の骨がやられていない段階ですので、完治が可能です。
②歯ぐきから血が出る
歯ぐきに炎症が起きると、歯みがきをしたときに出血するようになります。
歯ブラシに血がついていたり、うがいの時に血が混じるなどの症状があれば要注意です。
③冷たいものがしみる
歯周病が進行すると、歯のまわりの骨が溶け、歯ぐきがやせてきます。
そうすると、今まで歯ぐきに覆われていた歯の根の部分がむき出しになります。
歯の根の部分は敏感ですので、冷たいものがしみるようになります。
これらの自覚症状が一つでも当てはまる方は、一度歯科医院を受診することをお勧めします。
歯ぐきの状態を検査したり、レントゲンを撮影し、歯周病の状態を調べたうえで治療を始めていきます。
できるだけ健康な歯を守り、いつまでもご自身の歯で何でも食事できることを私たちは願っています。
にしい歯科クリニックは、大阪市中央区の東高麗橋(天満橋駅と北浜駅のちょうど真ん中あたり)にあります。
平日は21時まで診療しています。
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